オンライン(Zoom)の質的統合法(KJ法)初心者研修を実施しました(2024年度)。
この研修は、看護質的統合法(KJ法)研究会 九州・沖縄支部の活動の1つとして、実施させてもらっております。全国から7名のご参加があり、看護系大学の教員をされている方や、大学院修士課程、博士課程に在学中の方などで、全員が看護職の方でした。
実際の研修では、36枚のラベルを模擬データとして、2日間かけて分析プロセスの一部(グループ編成・図解)等を行い、2日目の最後に見取図を用いて発表会を行いました。発表会では、空間配置やシンボルマークについて質問し合ったり、討議したり活発に意見交換ができました。今回は、研修2回目の人やすでに質的統合法(KJ法)で分析経験のある方が含まれ、レベルの高い受講者の方々でした。今後も参加者の方とともに学んでいきたいと思います。
参加者から以下のような感想をいただきました
- 非常に勉強になりました。教科書では学べないテクニック、そして指導経験からのアドバイスなどは、非常に勉強になりました。時間も長かったですが、タイトではなく、2日間熱中して参加することができました。
- 具体的な視点をお示しいただき、わかりやすい研修会でした。繰り返しデータに触れ、自分の解釈を入れないことの重要性を感じました。最後の質問タイムの他の方の質問を聞くことで今後に活用できそうな情報をたくさんいただきました。
- 初学者のため、山浦先生の書籍を参考にしても、なかなか実際にすすめることができずに頭を抱えるだけでした。zoom研修での個別作業ができるか自信もなかったのですが、対面と変わらない内容で実際に、先生にアドバイスを受け先生のお力で何とか2日間を終えることができ良かったです。一旦、おおよその工程を終えることで、山浦先生の著書に書かれている内容と結びつき理解が深まりました。また、インタビューのポイントや切片化の質問など総合的に教えて頂けたのも非常に良かったです。質問もしやすかったので、疑問を解消できたのでとてもすっきりした、達成感のある研修でした。
- 質的統合法(KJ法)初心者研修を2日間受け、丁寧な単位化や、ラベル広げ、3回読んでラベル集めをすることの重要性を理解することができました。ラベル集めでは、分類ではなく、類似性で集めることを学びましたので、今後、分類にならないよう気を付けながら、ラベル集めを行っていきたいと思います。また見取図は、他の研修参加者が実際に作成したものを見せていただくことができ、関係記号や添え言葉の使い方の勉強になりました。研修を受けるまで、シンボルマークは先に作るものだと勘違いしておりましたが、空間配置をして、関係記号を付けてから、シンボルマークを付けることなどを学ぶことができました。
- とてもわかりやすい研修でした。分析のポイントが再確認できました。また質問にもすべて答えてくださり、ともて有意義な研修でした。
- 表札の表現が難しかったですが、そのデータが語っている現象をとらえることがとても大事だと思いました。
- 分析をするにあたって非常に悩みましたが、ただ読んだだけではわからない事柄が見出せることの面白さを教えていただきました。