活動報告

「オンラインによる質的統合法(KJ法)初心者研修(2022.11月)の実施報告」
研修日:2022年11月19日(土)、11月26日(土)9時~17時 2日間
場所 :オンライン(Zoomミーティングによる)

オンライン(Zoom)の質的統合法(KJ法)初心者研修を実施しました(2022年度2回目)。

この研修は、看護質的統合法(KJ法)研究会 九州・沖縄支部の活動の1つとして、実施させてもらっております。九州・沖縄支部の会員に最初にお知らせしているのですが、オンラインでの開催ということもあり、全国から7名のご参加がありました。看護教育や実践の場にいる方々でしたが、6名の方が現在、仕事をしながら大学院修士課程に在学中とのことでした。修士論文を質的統合法(KJ法)で分析予定の人や研究方法を検討中の人などでした。

実際の研修では、36枚のラベルを模擬データとして、2日間かけて分析プロセスであるグループ編成・見取図作成・細部図作成まで行い、2日目の最後に見取図を用いて発表会を行いました。初心者研修を開催する度に、私自身もたくさんの発見があり、今後も参加者の方とともに学んでいきたいと思います。


参加者から以下のような感想をいただきました

  • 質的統合法(KJ法)の基本的な方法と、実践ができる研修だと思います。手法そのものはシンプルな分、全体の共有会でのそれぞれ分析の考え方や、思考の違いを感じ取れて、大変参考になりました。
  • ほんとに初心者の私でも、とても理解しやすくご指導いただきました。ラベルあつめを難しく考えすぎていたところを、個人指導で気づかせてくださり、表札つくりでの言葉を編み出すヒントをもらいました。図解での記号の使い方や、配置についてのご指導はとても理解しやすかったです。
  • 使わない頭を使う経験ができました。
  • 大変勉強になりました。データに対して辛抱強く、誠実に向き合っていきたいと思っています。
  • とても満たされています。2日間でしたが、とても学びの深い研修でした。今後、自分の研究を進めるうえで、今回学んだデータに対する視点はとても重要だと感じています。
  • データと誠実に向き合うということがとても大変なことでした。何度もラベルを読み、その語られているものを大事な部分を残しながら表札がやっとできて、この経過があるからこそ、複雑な背景や状況にある見えない人や現象と向き合っていたんだなあと思えました。実際に行ってみて、たしかに、混沌となったデータの中に秩序が見出だされるというのを実感できました。
  • 2回目の初心者研修の参加で、1回目の参加の時には流れに乗ることで必死だったことを思い出しました。山浦先生の本を繰り返し読み、投稿されている論文を参考にさせてもらいながら、自分なりに試行錯誤を繰り返しています。2日間とても勉強になる研修でした。

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