活動報告

「オンラインによる質的統合法(KJ法)初心者研修(2022.6月)の実施報告」
研修日:2022年6月25日(土)、7月2日(土)9時~17時 2日間
場所 :オンライン(Zoomミーティングによる)

オンライン(Zoom)の質的統合法(KJ法)初心者研修を実施しました(2022年度1回目)。

この研修は、看護質的統合法(KJ法)研究会 九州・沖縄支部の活動の1つとして、実施させてもらっております。九州・沖縄支部の会員の方に最初にお知らせしているのですが、オンラインでの開催ということもあり、全国から7名のご参加がありました。今回は、看護の教育や実践の場にいる方々でした。皆さん受講理由がはっきりしていて、過去にKJ法を学んだが再度しっかり学びたい方や、修士論文、博士論文で質的統合法(KJ法)で分析予定の方など、意欲的な姿勢の方ばかりでした。

研修用の36枚のラベルを模擬データとして、2日間かけて分析プロセスであるグループ編成・見取図作成・細部図作成まで行い、2日目の最後に見取図を用いて発表会を行いました。初心者研修を開催する度に、私自身もたくさんの発見があり、今後も参加者の方とともに学んでいきたいと思います。


参加者から以下のような感想をいただきました

  • 初めて参加させていただきました。自分自身の思考の特徴に気づけたり、苦手意識のあった質的統合に対しとても興味がもてるようになりました。
  • ZOOMでの研修で、参加しやすかったです。また、ブレイクアウトルームで個別指導があり大変勉強になりました。
  • 今回の研修を通し、ラベル作りのスキルの必要性はもちろんですが、自身の思考の傾向がラベル集めにも影響することを自覚することができ、データに語らしめるという姿勢を常に意識する必要性を、身をもって学ぶことができました。そして、最終ラベルが残った際にはなぜ?との思いでしたが、図解化の過程で全体像として見えてくることを実感することができました。
  • 改めてデータの1つ1つと向き合うことの大切さを実感しました。とかく自分の思い込みや価値観でデータを統合することがあるので、語られた方の言葉を意識しながら、分析していきたいと思います。分析はとても根気がいる作業ですが、その分、分析後の達成感が大きく、今度はぜひ自分の研究でやってみたいと思います。
  • 一人の作業でくじけそうにもなりましたが、逆に自分で気分転換しながら、自分のペースでできて良かったです。先生は、否定することなくいいところを見つけてくださるので、やり切った充実感と今後への前向きな思いで研修を終えることができました。分析をするのは人ですので、色々キャッチする言葉が違っても、患者さんの言葉を捨てることのないように表現できるよう意識していきたいと思います。
  • 勉強になりました。この学びを活かし、研究したいと思いました。
  • 個人ワークの途中で先生の個別指導が受けられてよかった。短時間であっても的確なアドバイスのおかげで修正できたり、重要なポイントをつかむことができた。

このページのトップへ