宗像地区訪問看護ステーション連絡協議会は、宗像市と福津市の10カ所の訪問看護ステーションで組織されています。今回は、昨年度に行った「看護研究について」の2回目で「事例研究の実際と研究発表の基礎知識」としました。
また連絡協議会で初めてのオンライン研修のため、Zoomによる研修運営のサポートも行いました。30名以上の参加者がありました。
前回の講義では、訪問看護事業所による看護研究は事例研究を推奨していること、その際にリサーチクエスチョンを明確にする必要性があることをお話しました。その後「以前まとめた事例研究を見直したい」と申し出てくれた事業所の支援をさせてもらいました。「認知症があり(要介護3)、下痢・発熱をきっかけに褥瘡が悪化した90歳代女性の方」に訪問看護師が中心となって、ご家族、医師、ケアマネジャー、デイケアスタッフと連携したことで見事に褥瘡が治癒した事例でした。
そのため当初から「チームで行う褥創改善への取り組み」がテーマとされていました。こちらからの支援は、まずリサーチクエスチョン・研究目的をはっきりさせた上で研究計画書を作成し、研究結果においては、褥瘡の治癒経過に影響した要因毎の一覧表を作成してまとめることでした。研修会では、以前の発表と修正後の発表の双方を参加者の方に聞いてもらい、違いを理解してもらいました。Zoomのブレイクアウトルームにて(5グループ)感想などを自由に話してもらい、最後に研究発表の基礎知識の講義を行いました。グループの中では活発な意見交換ができていたようです。
今後、事例研究に取組む訪問看護事業所が増えていくことを願っています。
参加者から以下のような感想をいただきました