宮崎県介護支援専門員協会 県南ブロック研修会 「介護支援専門員が捉える「地域課題」へのアプローチ方法 ~地域診断の活用~」で講師をさせていただきました。これまで、何度か主任介護支援専門員のリーダー養成の講師をしてきましたが、今回はそのつながりがご縁となり協会理事の方からのご依頼で、講義と演習を実施させてもらいました。介護支援専門員の方は、地域包括ケアシステム構築のため、地域課題を把握し、地域に必要な社会資源の開発やネットワーク構築などを行う『地域づくり』という役割も担うようになってきています。研修では、コミュニテイーアズパートナーモデルを用いた地域診断の概要を説明し、このモデルの中で「地域のコア」とされる部分を、演習として参加者の方に記載してもらいました。今回、Zoomによる研修会でしたので、個人作業の後にブレイクアウトルームを使用してグループ討議を行ってもらいました。時間が短く、参加者の方には窮屈な研修となってしまいましたが、地域診断の方法を理解していただき、また地域課題の重要性を感じてもらえたようでした。
110名以上のご参加があり、介護支援専門員として10年以上の実務経験を持ち、50歳代以上の方が多かったようです。企画された宮崎県介護支援専門員協会県南ブロックの理事の方をはじめ関係者の方に感謝するばかりです。
参加者の方から以下のような感想をいただきました。
- 地域の課題は多いが、今後、研修で得た知識等で、地域の診断を自分なりに生かしてアセスメントしていきたい。
- 始めて地域診断の演習をしました。初めは大変だと感じましたが、書き進むうちに面白くなりました。行政、看護師、包括、介護支援専門員等が一同に会して意見交換が出来る場があればよいなと思いました。
- 自分の支援する地域の事について、ある程度は知っているつもりであったが、いざ地域診断をしてみると、知らない事も多かった。特に地域住民の気質などについては考えた事もなく、良い学びとなりました。
- 地域について言語化することの難しさに気づき、地域について意識を向けなければと感じた。
- 少しずつでも、地域診断を進めていく必要性を改めて思うことができました。
- 地域を理解し行動を皆と、一緒に行っていく必要性があると思いました。
- 地域課題の前に、地域診断があったんだと、今さらながら認識しました。
- 地域診断については大変興味があったので、とても勉強になった。
- 演習時間がもう少し欲しかったです。
- 地域資源をいろんな角度から、知っておくことが必要であることを再認識しました。少しだけ地域のことを知ることができた。
- 限られたグループワークの中でも地域課題について活発な意見がでており、大変良い気付きに繋がりました。
- 地域課題について、気付いた事をケアマネージャーとしてどう行政などに挙げていくか、考えていこうと思いました。
- 地域診断をした上で地域課題を抽出していくことの必要性はあると思うが介護支援専門員が行うには大変すぎる気がした。
- 地域課題について再度意識し考える機会が出来た。他の参加者の気がかりも知ることができ学んだ。自分の地域(歴史等)について再認識でき、利用者の歴史にも繋がりアセスメントにつながっていくのだなあと感じた。
- 地域診断の取り組みは手間や時間がかかり1人ではできないが、地域を住みやすくする為、大事な事。関心を持つ事ができた。