活動報告

「院内看護研究への継続的サポート ~分析プロセスの指導~」
研修日:2021年9月11日(土)9時00分~16時00分

宗像医師会病院では、看護部の教育の一環として看護研究が位置付けられており、その院内看護研究を継続的にサポートさせてもらっています。以前は、1年間で実施されていましたが、現在は、日常業務をしながら研究プロセスに取組むことに鑑みて、2020-21年度として1年半の期間に変更して実施されています。2020年11月に研究テーマを考えるところから始まり、今回は、倫理審査を通った研究計画の実施が少し進んだタイミングで、各研究グループに対して面談による指導を行いました。

以前より質的記述的研究や事例研究を奨励していることもあり、10グループのうち、8つは質的研究、2つは量的研究に取り組んでいました。また事例研究には、研究計画を立ててから実践する「前向き研究」と、後から振り返る「後ろ向き研究」がありますが、今回「前向き研究」が2グループありました。質的研究の場合、たとえば患者さんからインタビューした貴重な語りをどのように分析していくか、最も難しい段階となりますが、グループの方と討議しながら方向性を一緒に見出しました。日頃の看護実践を他者にわかる平易な言葉で表現し、皆で研究成果が共有できるようにまとめて欲しいと願うばかりです。


参加者の方から以下の感想をいただきました

  • 患者様の生の声をどうやってまとめていくのかを学ぶことができた。
  • 研究のまとめ方、方針を見出せずにもやもやしていましたが、それがクリアになりました。モチベーションがあがり、後半の研究を頑張れそうです。
  • 患者さんが語った言葉を一つずつ大切にすることが重要であることを改めて学びました。
  • 看護研究を進めていく上での道筋が見えた。
  • 分析方法に対して学べたが、学んだ分少し不安も生じた。頑張るしかない。
  • 今後の課題がはっきりした。
  • 看護師として経験を積めば積む程、医療の目線になっていることに気づくことができた。
  • 今回、事例研究をしていく中で,人として患者さんに向き合うことができ感謝しています。
  • 逐語録との向き合い方について具体的に教えて頂いた。
  • 医療者としての目線で研究対象者と向き合うのではなく、対象者なりの思いや、あえて語れなかった事の意味に着目する。その方の強みを見つけることに気づいた。
  • 分析方法について、きれいにまとめようとしていたが、研究対象者の生の声をそのままの形で表す方法でも良いと思えたことは発見だった。
  • 研究する意味が少しわかりました。日頃行っている看護実践を形(言葉)にしていきたいと思います。


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