宗像医師会病院では、看護部の教育の一環として看護研究が位置付けられており、その院内看護研究を継続的にサポートさせてもらっています。以前は、1年間で実施されていましたが、現在は、日常業務をしながら研究プロセスに取組むことに鑑みて、2020-21年度として1年半の期間に変更して実施されています。2020年11月に研究テーマを考えるところから始まり、今回は、倫理審査を通った研究計画の実施が少し進んだタイミングで、各研究グループに対して面談による指導を行いました。
以前より質的記述的研究や事例研究を奨励していることもあり、10グループのうち、8つは質的研究、2つは量的研究に取り組んでいました。また事例研究には、研究計画を立ててから実践する「前向き研究」と、後から振り返る「後ろ向き研究」がありますが、今回「前向き研究」が2グループありました。質的研究の場合、たとえば患者さんからインタビューした貴重な語りをどのように分析していくか、最も難しい段階となりますが、グループの方と討議しながら方向性を一緒に見出しました。日頃の看護実践を他者にわかる平易な言葉で表現し、皆で研究成果が共有できるようにまとめて欲しいと願うばかりです。
参加者の方から以下の感想をいただきました