オンライン(Zoomミーティングを活用)の質的統合法(KJ法)初心者研修を実施しました。昨年度までは、手作業での分析を指導の仕方を工夫してオンライン研修としていましたが、今回からは、分析そのものをエクセルの画面でしてもらい、その画面を共有しながらすすめるやり方に変更しています。この方法は、山浦晴男先生が看護質的統合法(KJ法)研究会 第13回研究集会(2021.3.20)で示して下った研修方法に準拠しています。
研修用の36枚のラベルを模擬データとして、2日間かけて分析プロセスであるグループ編成・見取図作成・細部図作成まで行い、2日目の最後に見取図を用いて発表会を行いました。7名の参加者の方は、熱心に取り組んで下さり、発表会では同じデータで分析した結果を共有して議論を深めることができました。パソコン画面(エクセル上)での分析に変わりましたが、分析途中の画面を共有することができるため、助言がしやすい実感がありました。今後も参加者の方とともに学んでいきたいと思います。
参加者から以下のような感想をいただきました
- 初めての参加で、どのような展開になるものかとわくわくするような、ついていけるだろうかと心配しながらの参加でした。アナログ世代の私としては、Zoomの中で研修を進められるだろうかと思いましたが、思ったほど困難な感じはありませんでした。
- 質的研究について勉強していた最中で、暗中模索状況でしたが、光が見えた気になりました。
- 研修の進め方(構成や時間配分)、資料、講義が初心者の私にも理解しやすかったです。最後の発表で、一緒に参加した方から自分が気づかなかったことを学ぶことができました。とても楽しく学べましたし、今後の研究活動に意欲を持って生かしていきます。
- 同じデータでも人によって個性が出るのが面白かったです。Zoomでの発表のほうが模造紙での発表よりも、他の方の見取り図が詳細に拝見できるので、とても参考になりました。
- 対面の研修にも参加しましたが、オンラインでのやり方もエクセル上での作業がスムーズにできよかったです。オンラインだとアドバイスが受けにくいのではと思っていましたが、それは全くなく、むしろ、ブレイクアウトルームで個別に指導していただけてよかったです。
- 個別のブレイクアウトルームでご指導いただけたのがよかったです。最後の皆さんの見取り図の発表もよかったです。素直にデータに向き合うことが難しくなっていることを痛感させられました。
- 自分の思い込みや癖のようなものが理解できて反省しきりでした。2日間みっちりで疲れましたが、基本的な方法が理解できました。