活動報告

「宮崎県の主任介護支援専門員リーダー養成フォローアップ研修」の講師をしました
研修日:2020年11月11日(水)9時30分~16時30分
場 所:ホテルシーガイア ジブラルタル (宮崎市)

昨年、宮崎県が主催する主任介護支援専門員リーダー養成研修で地域診断とアクションプラン作成の講師をさせていただきましたが、今回はそのフォローアップ研修として、アクションプランの中間評価の講師をさせていただきました。当初、2020年5月に実施予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大のため延期、その後8月も再延期となり、ようやく今回の開催となりました。感染防止対策は、マスク着用や手洗い・消毒はもちろんのこと、アクリル板設置やフェースシールド着用と厳重な対策による実施でした。この事業は、地域の主任介護支援専門員が地域づくりのコーディネーター役として活躍するリーダー養成を目的としており、昨年、受講者の方は『地域診断』演習の後、アクションプランを立てていました。今回は、その中間評価として『写真分析』を実施してもらいました。受講者は、宮崎市、都城市、延岡市の22名の主任介護支援専門員の方々でした。

ここで言う『写真分析』とは、写真をデータ源としてグループ化と意味付けをしながらアクションプランの成果や課題を含めた現状を図解により明らかにする方法です。フォトボイスの理論的背景と質的統合法(KJ法)をベースにし、今回の研修スケジュールに合わせて方法論をアレンジしました。受講者の方には、アクションプランに関わる写真を40~50枚、撮ってきてもらうことを事前に課していましたので、手順の説明後はすぐに分析に取り組んでもらいました。皆さん理解が早く、途中かなり集中されていましたので、全員が予定通りに図解を完成してくれました。5グループ(4~5名)に分かれて発表会を行い、さらに全員の図を貼ってお互いが共有できるようにし、更なるアクションプランのヒントにしてもらいました。受講者の方々は、アクションプランを追加・修正し、次年度には最終の成果発表が課されているそうです。






研修後には、受講者の方から以下のような感想をいただきました

  • 写真があったので活動の振り返りがスムーズにできた。他の方の発表を聞くと、地域に入り込んで活動していたので、自分の今後の活動に活かしたい。(40歳代男性,居宅介護支援事業所)
  • 地区別、および所属事業所形態の違いによる活動の違いが勉強になりました。自分はまだ初期の段階でコロナの影響で中断しましたが、今後地域と関わる必要性を感じていたのですぐに関わっている方々と接し、ヒントを得ることができました。(50歳代女性 居宅介護支援事業所)
  • 研修は、全体的にわくわく何かを得たいと思える進め方だったので有難かった。地域診断のすすめ方、視点をもう少し、コミュニテイーアズパートナーモデルを勉強したい。地域づくりは奥深く難しさを感じました。(50歳代女性、地域包括支援センター)
  • 自分の中で今までの行動をどう説明し、どうまとめをしていくべきか、まとまらずに研修に参加しましたが、写真にコメントをつけたりしていくうちに、頭の中で整理ができました。(50歳代女性、居宅介護支援事業所)
  • 事前に準備してきたことを模造紙にまとめて、新しい気づきがありました。皆さんが一生懸命実行されてきたことについて素晴らしいと思いました。(50歳代女性)
  • 他の方の発表を聞くことができ勉強になりました。アクションプランに関して計画的に実施していきたいと思います。(40歳代女性,居宅介護支援事業所)
  • コロナ禍のため思うように実践できなくて今回の研修で反省することばかりだったが、一方で他の方は地道に実践できており、このような状況であっても地域の活動に努めていることを知り感動したし、学びにもなった。(60歳代女性,居宅介護支援事業所)
  • 写真分析は初めてだった。振り返りにもなり良い。その分、選定が重要。KJ法は研修でよく用いる方法だが、一人で作り上げるのは初めてだったのでスムーズにいった部分と悩んだ部分があった。(40歳代女性,地域包括支援センター)
  • 写真分析を行うことで自分が行ってきたことの振り返りができ、今後の課題が見つけやすくなった。また、他の方の写真分析を見ることで、口頭で説明を受けるよりもわかりやすく、自分のアクションプラン実施にむけてヒントを見つけやすかった。(40歳代女性,地域包括支援センター)
  • 最初の段階でやるべきことの整理とイメージができたので、あとは時間との戦いでした。(40歳代男性,居宅介護支援事業所)

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