質的統合法(KJ法)初心者研修を実施しました。看護質的統合法(KJ法)研究会 九州・沖縄支部の活動として実施していますが、小林が講師となって今回が3回目の実施となりました。
参加者は10名で、北海道、岩手、愛知、島根、大阪、広島、山口、長崎、大分から来られており、皆さんが遠方から博多まで来ていただいた中での開催となりました。
研修用の40枚のラベルを模擬データとして、2日間かけて分析プロセスであるグループ編成・見取図作成・本図解作成・叙述化まで行い、最後に全員で発表会を行いました。初心者研修が全く初めてという方ばかりでしたが、この研修の機会を以前から待っていた方や、ご自分の研究で質的統合法(KJ法)で分析する予定であるなど、とても意欲の高い方々でした。私も研修会の度に参加者の方から刺激を受けることなり、大変有難いと感じております。
参加者から以下のような感想をいただきました
- 「KJ法をどうしても学びたい!という気持ちで参加しました。長時間の作業は大変でしたが、具体的なデータを使い体験できたことで、何とかやっていけそうな気がしてきました。まずは、一歩踏み出したばかりなので、自分の研究データで分析していきたいと思います。」
- 「質的統合法は、『一見単純に起きているように見えるが実は混沌とした人間の行動』を解き明かすことができると思い、面白い!と感じました。正しい方法の取得には、繰り返し演習することが必要と思いますが、今回基礎を学ぶことができて有意義な時間になりました。」
- 「具体的で、進度もちょっと早いくらいでスピード感があり、集中できてとても学びになりました。」
- 「KJ法ではなく質的統合法と言われている理由が理解でき、質的研究が魅力的に思えるようになった。」
- 「大学院の研究に関する講義で、KJ法を分析で使用する際には研修を受ける必要があると聞いていました。実際自分で分析を行ってみて、とても悩みましたが、わかりやすい研修でしたので、今後使用することへの不安が少し解消しました。」
- 「とても大変でしたが、ものすごく勉強になりました。統合していく作業がとても難しかった。言葉を大切にして文章が意味することの真意を読み解けるようになりたいと思いました。」
- 「楽しかった。自分の癖が少しわかった気がするので、今後に活かしたい」
- 「元ラベルのデータからグループ編成までにかなりの時間が必要と感じました。また、表札を付ける際に、何度考えても納得がいかず、なかなか進まない時もありましたが、ある程度時間を決めることで、視野を広くするなどの必要性を感じました。ですが、楽しかったです。」
- 「2日間という長い時間でしたが、とても短く感じました。それは、濃厚な研修だったからだと思います。大満足です。」
- 「2日間たっぷり体験できて楽しかったです。こまやかに指導いただけるので、安心して研修に参加できました。」