活動報告

「質的統合法(KJ法)大学院生向け講義」
研修日:2020年1月7日(火)10時30分~16時
テーマ:質的研究法とKJ法について

広島大学大学院 地域・在宅看護開発学の大学院生に「質的研究法とKJ法」のテーマで講義を実施しました。


広島大学大学院 医系科学研究科 地域・在宅看護開発学の教授 中谷久恵先生のお招きにより先生の講座の大学院生(修士・博士課程の方、5名)に対し、表記のテーマで講義をさせてもらいました。

講義内容は、まず質的研究について修士課程の方に向けた内容で、その定義や特徴、代表的な質的研究の手法等について説明し、その後、質的統合法(KJ法)について講義しました。質的統合法(KJ法)とは、KJ法の考案者である川喜田二郎氏の弟子の山浦晴男氏が独自の手法も加えながら発展させた手法です。質的統合法(KJ法)の理解のためには、実際に分析を体験してもらうことが効果的と考え、今回は2時間ほど分析の演習時間を取りました。具体的には、演習用の模擬データとして17枚のラベルを準備し、グループ編成の一部を実施してもらいました。短時間の中でも院生の方々は、ラベル集め、表札作りなどグループ編成のプロセスに真剣に取り組んでくれました。修士課程の院生の中には、中国からの留学生の方もおられましたが、説明した分析手順に従って、きちんと要領をつかんでいました。その後、見取図、展開図については見本を提示して一連の分析プロセスがわかるように説明し、最後に質疑の時間を設けて講義を終わりました。

大学院生に対する講義では、研究方法としての質的統合法(KJ法)の特徴を少しでも知ってもらい、他の質的研究の手法を学ぶ際や、論文講読をする際に参考になればと考えています。


研修後には、以下のような感想をいただきました

  • 「KJ法について、他の学生の研究をまとめたもの(図示化)を見る機会がありましたが、ラベルをグループ化し表札作りする過程について学ぶことができました。また、質的研究の内容分析を実施したことはありましたが、データの意味について、ラベルを何度も見直し、感じたことを大切にする必要性について考えることができ、KJ法について興味が持てました。」(博士課程)
  • 「企業や現任教育での研修の際に付箋を利用し、個人ワークからグループワークで行う課題抽出のためのKJ法を経験したことがありました。今回の研修で、その時の分析とのあまりの違いにとても驚きました。実践から新たな知見を発見できる質的研究の方法を知ることが出来てとても有意義でした。」(博士課程)
  • 「わかりやすく説明されて、演習事例を通して、KJ法についてのやり方を理解しました。とても役立つ講義でした。」(修士課程)
  • 「質的研究法とKJ法について知識を得ることができた。」(修士課程)
  • 「本日の講義で質的研究の特徴、方法などを学ぶことができた。ラベルを用いて分析することでKJ法について少しずつ理解できた。」(修士課程)


このページのトップへ