質的統合法(KJ法)初心者研修を実施しました。
この研修は、この手法の開発者で看護質的統合法(KJ法)研究会の顧問である 山浦晴男先生を講師として全国で実施されていますが、看護質的統合法(KJ法)研究会 九州・沖縄支部の活動のとして、小林が講師となって2回目の実施をいたしました。参加者の方々は、病院で働く看護師の方、看護系大学で教員をされている方など10名でした。
研修用の40枚のラベルを模擬データとして、2日間かけて分析プロセスであるグループ編成・見取図作成・本図解作成・叙述化まで行い、皆とても集中して取り組んで下さいました。最後に全員で発表会を行いましたが、同じデータを用いた他の方の分析がとても刺激になったようでした。
今回は、研究会の会員ではない方からのご参加がほとんどでしたが、この研修を機に入会を希望された方もいらっしゃいました。私は、質的統合法(KJ法)を学び始めて13年ほどになりますが、継続的に研鑽が必要な手法と考えています。今後も、九州・沖縄支部の会員同士が研鑽しあう機会を提供できるように努めて参りたいと存じます。
参加者から以下のような感想をいただきました
- 「少人数で落ち着ける雰囲気がよかった。2日間でまとめるのは難しかったが、最後まで出来上がった達成感があった。」
- 「初めての参加でしたが、私にとってはハードルが高かったように思います。何回か数を重ねないと見えるものも見えてこないのではないかと実感しました。しかし、発表会で共有すると様々な解釈が出てきて大変興味深かったです。質的統合法の深さを実感しました。」
- 「個人ワークは大変でしたが、終わってみればとても勉強になりました」
- 「KJ法の進め方や流れが確認できた。グループ編成で抽象化していくことがなかなかできず、作業を繰り返すのが地道で大変だった。言葉を表札にまとめる時、解釈の仕方が難しかった。他の方の発表を聞くことで同じデータなのに自分と違った考えや結論になっていたので、おもしろかったし学びになった。」
- 「初めてKJ法を学び実践したことで、初級程度の理解はできたと思います。」
- 「とても楽しかったです。本でなんとなくわかったことを実際やってみて、なるほどとなりました。2日間とても大変ですが、2日間かけて行うだけの意義はあったと思います。」
- 「難しいと感じる部分はありますが、一通り経験し、少し理解することができました。」
- 「実際にやってみることで、本を読んで全くイメージが出来なかった方法や図解の作成を理解することができました。」