活動報告

福岡県医師会の看護師卒後研修会で「看護研究の進め方」の講義
研修日:2019年9月21日(土)10時~16時
テーマ:看護研究の進め方 ~テーマ選びから発表まで~

この度、福岡県医師会が主催する看護師の卒後研修会の看護実践者研修コース(卒後2~3年目対象)「看護研究の進め方」の講師をお引受けしました。看護研究は、日々看護実践している看護師にとっては難しいイメージがあるため、「実践者の方だからこそできる看護研究にはとても価値がある」ことが伝わる講義にしたいと考えました。

講義では、まずパワーポイントを用いて「看護研究の進め方の基礎」について説明し、日頃の気がかりをリサーチクエスチョンに置き換えて研究テーマを設定する重要性とコツについて触れていきました。午後からは、この「日ごろの気がかりからテーマを立てていくプロセス」をグループワークで演習してもらいました。あるグループは、「転倒リスクが高い高齢者への対応についての気がかり」から、「転倒リスクのある患者を受け持った際に看護師が抱える葛藤について明らかにすることを目的とする事例研究」に繋げました。また、あるグループは、「精神科病院で喫煙所がなくなることによる患者への影響の気がかり」から「禁煙を余儀なくされた閉鎖病棟の統合失調症の患者の精神的苦痛について明らかにすることを目的とした事例研究」に繋げていました。

臨床現場での患者理解や看護実践に焦点をあてた事例研究が見直されています。実践で活躍する看護師だからこそ、素晴らしい研究ができることを確信した研修会となりました。



研修後には、以下のような感想をいただきました

  • 看護研究に関しては学生の時に少し触れた程度で知識もありませんでした。今回の研修では、難しい部分もありましたが、沢山考えることができました。グループワークにて他の方の意見を聞き、話し合うことで多くの学びや新たな発見ができました。
  • 今まで分かっていたつもりでいたり、忘れていたりすることを再学習できました。研究する中でテーマを決めることが一番難しいので、今後研究をする場合にはテーマを決めることを精一杯努力して研究していきたいと思います。
  • 今年度、看護研究をするので、今日の講義はとても興味深く、また内容もわかりやすかったです。研究のテーマ、計画書を作成しているので、参考にしたいと思います。
  • とても分かりやすい講義だった。研究発表の準備をすすめないといけないのに研究のテーマの立て方、動機、目的の書き方がわからず、日々悩んでいた矢先だったのでありがたかった。
  • グループワークの時のアドバイス等が的確でわかりやすく、無事全員で考えをまとめられました。
  • 看護研究については学生時代にも学びましたが難しく苦手でした。今後必要な内容のため、とてもためになりました。グループワークも楽しく取り組むことができました。
  • 看護研究は難しいイメージがあり、学生の時も嫌なイメージがありましたが、今回の研修でイメージも湧きやすくとても楽しい講義でした。

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