活動報告

「医療法人 悠水会 水城病院での研修開催」
研修日:2019年8月29日(木)17時30分~19時
テーマ:ターミナルケアと家族支援について

医療法人悠水会 水城病院の看護部主催の勉強会に講師としてお招きいただき、研修を実施しました。参加者は、「水城病院」の看護師、介護職の方、「みずき訪問看護ステーション」の看護師の方、「みずきケアプランサービス」のケアマネジャーの方など合わせて67名でした。

水城病院は福岡県太宰府市にあり、医療法人悠水会は、「施設機能」(⽔城病院)、「在宅機能」・「サービス⽀援機能」(居宅サービス事業)といった充実したネットワークで医療と介護の両⾯から高齢者を支えていることが特徴です。高齢者の方が介護医療院等で亡くなられることも多く、また訪問看護ステーションなどの居宅サービス事業では、在宅で亡くなられる方も支援されています。

講義ではパワーポイントを用いて、まず、「ターミナルケア」について、類似する「ホスピスケア」「緩和ケア」の用語もあわせて言葉の意味や歴史的背景について説明しました。その後、最近使われる「エンドオブライフケア」および関連の深い「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の定義や流れについても触れていきました。家族支援については、在宅で看取りをする場合に行う「家族への死の準備教育」が療養型病棟や介護医療院でも同様に重要であることをお伝えしました。今回、看護師の方だけなく介護職の方やケアマネジャーの方の参加も多くあり、医療と介護の両面から支える水城病院の姿勢を感じることができました。



研修後には、以下のような感想をいただきました

  • 「ターミナルケアとしてご家族の方への準備教育について深く考えたことはなかったが、家族が受容するにはとても大切なことだと思う。」
    (20歳代、看護師)
  • 「家族アセスメントの重要性について学ぶことができました。家族に深く入るのは難しいですが、意識して情報を取らないといけないので今後やっていきたい。」
    (40歳代、看護師)
  • 「ご本人主体の最期にするためには、家族への働きかけが重要だと思いました。
    (40歳代、介護職)
  • 「ご家族への『死の準備教育』は難しいけれど、『自分の親に死に近づいていることが理解できない、理解したくない』という方は多いと思うので、行う必要があると思いました。」
    (50歳代、介護職)
  • 「介護医療院でのターミナルケアについても在宅と変わりないのひとことで少し理解できたような気がします。在宅での寄り添いと同様に介護医療院での本人・家族の寄り添いについてこれからも考えて取り組んでいきたいと思いました。」
    (40歳代、ケアマネジャー)
  • 「スタッフ間のグリーフケアの必要性を感じました。」
    (50歳代、看護師)

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